細胞膜

魚からアラキドン酸を摂るメリット

アラキドン酸は食事から補う事ができます。
肉類にも含まれており、中でもレバーには多くのアラキドン酸が含まれています。
他には鶏卵に多く含まれるのですが、肉や卵は食べ過ぎるとカロリーオーバーやコレステロールの摂り過ぎという別の問題も出てきます。

食生活の欧米化により、肉を食べる機会も量も増えた事から、ここ最近はアラキドン酸の過剰摂取が増えていると言われています。
アラキドン酸は生きていくためにも欠かせない成分ですが、過剰摂取をすると命に関わる病気のリスクを高めてしまいます。

実は青魚やわかめなどの海藻にもアラキドン酸は含まれています。
含有量として見ると、肉や卵には劣りますが、1日の食事、1ヶ月の食事、1年間の食事というように広い範囲で考えても、魚や海藻から摂取した方が健康的なのです。

青魚にはDHAという不飽和脂肪酸が大きく含まれています。
アラキドン酸も不飽和脂肪酸の一種ですが、体の中で固まらないという性質を持っています。
実際に青魚の脂は血をサラサラにする作用がある事も知られていますし、EPAなど体に良い成分も摂取できます。
毎日食べてもカロリーオーバーになる事はほとんどありませんし、不飽和脂肪酸を効率よく摂取できます。

肉や卵から摂るよりも、青魚から摂る方がメリットも多いのです。
アラキドン酸が不足すると脳の柔軟性を維持するのが難しくなり、認知症のリスクを高めます。
青魚から摂取すれば、EPAが脳を活性化するので、相乗効果も期待できます。
アラキドン酸だけでも脳をサポートする働きはありますが、青魚のDHAやEPAと一緒に摂取すれば、脳へのサポート力も高まります。

アラキドン酸を食事で摂る時は、肉よりも青魚から摂る方がメリットは多くなります。
ただし肉を食べてはいけないという事ではありません。
肉に含まれる栄養は体に必要な物もありますし、魚ばかり食べてしまうのもよくありません。
基本的にアラキドン酸を摂取する場合はメリットが多い青魚にして、後はほかの食材との栄養バランスを考えましょう。