細胞膜

アラキドン酸はわかめにも含まれている?

アラキドン酸は細胞膜を柔らかく保つために欠かせない重要な成分です。
特に脳の機能を維持するには欠かせないもので、脳の健康維持や乳幼児の脳の発達には重要な存在となります。
体内でも合成されますが、量が少ないために他から補う必要があります。
特に30代以降から減少し始めるため、食事からの摂取も意識していきましょう。

アラキドン酸を含む食材としては、卵やレバーがよく知られていますが、他にもいくつかの食材があります。
肉類、鶏のササミ、干しエビ、サザエ、伊勢海老、わかめ、アワビにも含まれます。
わかめや魚介類ならヘルシーなイメージですが、どの食材から摂るか、これにも注意が必要です。

アラキドン酸は不飽和脂肪酸の一種ですが、これは青魚に含まれるDHAと同じ性質があります。
不飽和脂肪酸は体の中で固まらない脂だから、生活習慣病予防にもつながります。
青魚は毎日食べても良いと言われていますし、DHAだけでなくEPAなども摂取できるから健康的な食事になります。

食事のスタイルは各家庭による違いもありますが、今は全体的にアラキドン酸の摂取量が増えていると言われています。
これは食生活の欧米化が関係していて、魚よりも肉を食べる人が増えたからです。
確かに肉類にも含まれていますが、肉はカロリーも高く動物性脂肪は体の中で固まるのであまり体に良い脂肪ではありません。
適量なら健康維持にも役立ちますが、食べ過ぎている傾向があるのは事実です。

アラキドン酸は積極的に摂取したい成分ですが、過剰摂取は禁物です。
というのも過剰摂取により、動脈硬化や高血圧、肺がん、乳がん、大腸がんなど重篤化しやすい病気のリスクを高めます。

食事からアラキドン酸を摂取するなら、わかめなどの海藻類や、青魚を意識して食べた方が健康的です。
わかめはカロリーも低くヘルシーですし、水溶性の食物繊維を含んでいるから体の中を綺麗にする効果も期待できます。
味噌汁やスープ、鍋の具材として使い方もアレンジできます。